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ジャンル 自然科学

カバー写真 生物学一般
−生物とは何か−

古澤潔夫編
石川辰夫/小野幹男/木村武二/毛利秀雄/山上健次郎/山田晃弘著

定価1,980円/本体1,800円
A5判/218ページ/ISBN4-7556-0961-5

細胞を原点としてスタートした近代生物学は,一方で生物個体から集団,さらに生態系へ,他方で,細胞以下の核,染色体,そして生体高分子化合物のレベルへと,研究対象を広げてきた。そのため,生物学の全分野を手頃な1冊の書にまとめることは,相当な思いきりを要する。どうしてもいずれかの部分に大胆な省略が必要で,全体のバランスはくずれがちである。しかし,現時点での生物についての知識を,偏らない内容でみたすには,この広さにある程度は即していかなければならない。近代科学発祥の地ヨーロッパでは,一般的には,ホリゾーン(よこ広がり─視野の広さ)が要求される。研究の深化を思考する段階では,バランスのとれているばかりが能ではないが,教育の面では,基本となるパースペクティブな要素が大切であろう。このような点に配慮し,全体のバランスをくずすことなく,手頃な1冊にまとめるよう配慮した。

第1章 生命の誕生と展開
第2章 生命現象発現の舞台─細胞
第3章 個体の生活のいとなみ
第4章 子孫を維持するしくみ

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