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ジャンル 政治学 |
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フランス官僚エリートの源流 |
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永井良和著 |
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定価2,860円/本体2,600円
B6判/269ページ/ISBN4-7556-1079-6 |
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フランスの典型的な官僚エリートは,いつ,どのように出現したのか。これが本書のテーマである。このような研究は現代フランスにもなく,まして日本では官僚エリートの研究すらない。第1部では,官僚エリート像を究明する。官僚は法令を具体的に執行する公僕である,とする古典的見解はもはや通用しない。高級官僚が重要な政治的役割を果たすということは常識である。初めに,従来の「高級官僚」という用語の曖昧さを指摘し,重要な政治的役割を果たす官僚という意味で「官僚エリート」の概念を導入する。官僚エリートは,官僚養成専門学校を卒業し,大統領官房などを政治的影響力の拠点とする。第2部では,官僚エリートの起源を明らかにする。フランス=プロイセン戦争の敗北を契機として政治学自由学校が創設され,官僚エリートの養成ははじめられた。民主主義の潮流のなかでブルジョワジーは官僚エリートを養成することによって,政治的実権を維持しようとしたのである。 |
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第1部 官僚エリート像を求めて
第1章 官僚エリートの政治的拠点
第2章 大官僚団の威信
第2部 官僚エリート像の成立
第1章 エリート養成の政治的背景
第2章 エリート養成の実践
第3章 官僚エリート・コースとブルジョワジー |
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