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ジャンル 政治学 |
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近代日本の政治精神 |
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シリーズ名 RFP叢書2/シリーズ「政治学のリサーチ・フロンティア」 |
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吉田博司著 |
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定価3,740円/本体3,400円
四六判/319ページ/ISBN4-7556-1092-3 |
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近代日本は,法制度上においても道徳上においても,天皇を国家体制の中心と考える国体論に支配された時代である。国体は近代日本の「機軸」として「魔術的な力」をふるったが,国体という「不可解な怪物」に,戦後の社会科学者は神がかりと不合理な封建遺制のレッテルを貼り,内在的理解のための接近を避けてきた。本書は,明治憲法体制下の代表的な憲法学者上杉慎吉の国体論を,その憲法・政治思想の検討を通して精神史的に解明する。近代日本において「国体」とは何だったのか,また近代日本の歴史的社会的条件のなかでいかに「国体」という政治精神が彫塑されていったかを究明する。 |
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第1部 近代日本と国体
序 章 上杉慎吉の生涯活動と基本テーマ
第1章 国家法人説排斥と国体論
第2章 立憲主義観の転換
第3章 政党政治化状況への対抗と関与
第4章 反民主主義論の構造と展開
第5章 普通選挙論とその周辺
第6章 帝国主義論と挙国一致論
第7章 残響
第2部 全体性の神話
第8章 国家社会主義の源流
第9章 新人会の精神像
第10章 昭和維新の精神史的背景
第11章 コモンセンスの自由主義 |
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