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ジャンル 政治学

カバー写真 社会主義戦略の挫折と再生

佐治孝夫著

定価3,850円/本体3,500円
四六判/313ページ/ISBN4-7556-1161-X

東欧革命とソヴィエト連邦解体によってロシア革命が切り拓いた「国家社会主義」体制は終焉の時を迎えた。この歴史的な大転換は一体何を意味するのであろうか。一枚岩の党,その前衛党による強権的支配,社会主義国同士の武力衝突など,社会主義の現実は,人間解放,国家の死滅といった革命の理想から大きく掛け離れていた。何がこの乖離を生んだのであろうか。この巨大な出来事は歴史のなかでどのように捉えられるのか。これは社会主義の特定の形態が終わったにすぎないのであろうか。それとも社会主義そのものの終焉なのであろうか。そもそも社会主義とは何であったのか。普遍的な人類解放の理念として20世紀の歴史を突き動かしてきた社会主義は,根本的な再考を余儀なくされているのである。マルクス主義の成立にまで遡りながら,社会主義の思想・運動・体制の歴史を批判的・総体的に見直し,世界史における社会主義の運命を問う。

第1章 マルクス主義・民主主義・政治戦略
第2章 ヘゲモニー論の理論構成─経済・市民社会・国家の連関をめぐって
第3章 レーニン主義から西洋共産主義へ─叛乱型モデルを超えて
第4章 後期資本主義における合理化と革命戦略

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