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ジャンル 政治学 |
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ヘゲモニー戦略の政治学 |
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佐治孝夫著 |
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定価3,850円/本体3,500円
四六判/328ページ/ISBN4-7556-1170-9 |
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「プレタリアート独裁」とソビエトを中心とする「インターナショナリズム」から脱却した「ユーロコミュニズム」は,先進社会を変革できたか。これが第1章と第2章を貫くテーマである。歴史的事実として先進資本主義諸国における「共産主義運動」は蹉跌したのである。「ユーロコミュニズム」の思想と運動の歴史に内在する論理体系の破綻として,敗北を主体的,原理的次元で把握すべきである。これが本書を貫く視点である。「ユーロコミュニズム」は「民主主義」と「合理化」の間の矛盾を些かも解決することができなかったのである。第3章ではニコス・プーランザスのマルクス主義国家理論への貢献について,最後の著作『国家・権力・社会主義』に焦点を合わせて検討する。第4章の前半では,グラムシのヘゲモニー概念を批判的に継承したポスト・マルクス主義の論客であるラクラウとムフの「本質主義批判」を取り上げる。後半では,この反本質主義的な哲学的立場が,現代西欧社会において対抗へゲモニー的な道徳的・政治的哲学を構築する基盤となるかを問題にする。 |
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第1章 「西欧共産主義」批判序説
第2章 構造改革主義を再検討する
第3章国家理論と政治戦略
第4章 ヘゲモニーとポスト・マルクス主義 |
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