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ジャンル 政治学 |
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現代欧州統合の構造
−「新しいローマ帝国」と国民国家− |
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白鳥浩著 |
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定価3,080円/本体2,800円
四六判/240ページ/ISBN978-4-7556-1192-6 |
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国民国家のアイデンティティーか,共通の理念に基づく共同体か。2007年に,欧州連合(EU)加盟国は27カ国に拡大した。欧州統合は,西欧の経済的な統合を目標にしてきたが,1992年のマーストリヒト条約により政治統合をも視野に入れるようになった。新たに中・東欧諸国がEUに加盟したことで,地域統合はこれまで以上に進展していこう。西欧と東欧の融合による「新たな欧州」は,欧州をもとあった「帝国」へと戻しつつある。これは,「ローマ帝国」と同様に,現在の欧州統合が,内部に多元的で異質な文化を含みながらも,全体としてはひとつの体制を構成していることを示す。しかしそれは,「欧州合衆国」の形成に向かうものではない。「国際帝国」として変貌しつつあるEUと,欧州統合に加盟しなかった小国ノルウェーを事例として,国際政治の新たな断面を明らかにする。国民国家の国際化について考える際の基本的文献といえよう。 |
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序 EUとロッカン・ルネッサンス
第1部 理論的フレームワーク
第1章 「新しいローマ帝国」としての欧州
?「レジーム」,「帝国」,「国民国家」の概念?
第2章 現代国民国家の変動
?シュタイン・ロッカンの理論?
第3章 統合新欧州のマクロ的理解
?「新たなローマ帝国」の分析?
第2部 事 例
第4章 北欧諸国と政治システム
第5章 国際イッシューとレファレンダム
第6章 「新しいローマ帝国」に加盟しない「小国」ノルウェー
第7章 北欧諸国におけるクリーヴィッジ構造
終 章 「国際帝国」EUは「欧州合衆国」となるのか |
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