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ジャンル 政治学 |
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普通選挙の幕開け
−フランスの先駆けと試練− |
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永井良和著 |
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定価3,080円/本体2,800円
四六判272ページ/ISBN978-4-7556-1208-4 |
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1848年2月,パリで勃発した二月革命は七月王政を崩壊させ,第二共和政を成立させたが,民衆の期待に反して第二共和政は短期間しか存続しなかった。しかし,第二共和政は大衆民主政治の時代を開く画期的な一歩を刻印した。この時から,フランスは世界に先駆けて,国会議員の選挙としては最初の普通選挙制を導入したからである。選挙と投票行動が人々の政治生活にきわめて重要な意義を持つようになったのだ。普通選挙で世界に先駆けたフランスの民衆は理想社会の実現という壮大な夢を描いた。しかし,それは空しい夢となった。ルイ=ナポレオン・ボナバルトのクー・デタによって帝政が成立し,普通選挙は形骸化していく。普通選挙が導入されてから,第二共和政と第二帝政を通して,フランス国民は選挙の「主役」になるどころか,むしろそれに絶えず翻弄された。激動の時代,有権者は何を考え,何を拠り所として,どのような候補者に投票したのだろうか。その実態を解明することによってフランス近代政治史に新たな光を照射する。
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第1章 熱狂から驚愕へ1848年
第2章 共和政の暗転選挙改悪への下り坂
第3章 試練の時期第二帝政下の選挙 |
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