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ジャンル 政治学 |
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世論と沈黙
−沈黙の螺旋理論の研究− |
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時野谷浩著 |
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定価2,200円/本体2,000円
四六判/ISBN978-4-7556-1215-2 |
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なぜ世論は沈黙するのか。そのなぞを科学的に分析する。
人々は,社会生活のなかで争点となっているさまざまな問題について発言し,討議する。しかし,ある場合には沈黙する。なぜ,人びとは沈黙し,そしてその沈黙が社会全体へと広がってゆくのか。本書は,こうした社会心理的な沈黙という現象を,「沈黙の螺旋理論」の立場から科学的に解き明かす。操作されていない真の世論を浮き彫りにするには,沈黙の現象を理解し,沈黙によって隠された世論を顕わにする必要がある。 沈黙の螺旋理論を発表したノエレ−ノイマンは1916年12月生まれ。21歳のときに来日し,その後,重要な研究を日本で発表するなど親日家である。1947年にドイツで最初の世論調査研究所を設立した。1972年に日本で開かれた国際心理学会で、沈黙の螺旋理論を世界に向けて最初に発表するなど多くの研究を続けてきた。1964年にマインツ大学教授になると,1966年同大学に新聞学研究所を設立し,多くの弟子を輩出した。 |
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序 章 沈黙の螺旋研究の意義
第1章 世論と世論観
1 世論研究の多様性
2 沈黙の螺旋理論と世論
第2章 沈黙の螺旋研究
1 沈黙の螺旋理論の発見
2 沈黙の螺旋の理論的仮説
3 沈黙の螺旋における意見の風土
4 マス・メディアによる意見の風土の探索
5 争 点
6 沈黙の螺旋現象の実証
7 ノエレ−ノイマンの研究の特徴
第3章 日本における沈黙の螺旋研究
1 沈黙の螺旋理論の導入
2 研究課題
3 研究の方法
4 沈黙の螺旋理論の事例研究
5 沈黙の螺旋の分析
第4章 困惑の研究
1 研究の目的
2 調 査
3 結 果
第5章 米国・アジアの研究と課題
1 研究地域
2 研究範囲
3 今後に向けて |
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