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ジャンル 政治学

カバー写真 甦る国際権力政治
ーポスト・グローバリゼーションと日本ー

望月和彦・松村昌廣・村山高康

定価2,640円/本体2,400円
四六判並製本/414ページ/ISBN978-4-7556-13054-0
2020年1月発行

本書は,第二次世界大戦とその戦訓,冷戦史を再考した後に,今後,日本が必要とする安全保障戦略・政策の阻害要因を分析する。その後,ポスト・グローバリゼーションの国際政治情勢の混迷と日本の安全保障問題を分析するための方法論を提示し,日本が直面する喫緊の課題への対処策の基本的方向性を示す。

序 文
第一節 国際情勢認識と問題の所在
第二節 本書の分析アプローチ
第三節 本書の構成

第I部 冷戦後の世界を考察する前提としての「国際政治史」
第一章 冷戦史再考断章−「冷戦構造」崩壊の原因を探る−(村山高康)
第一節 冷戦史再考の前提
第二節 西独ブラント政権による「(新)東方政策」の意味
第三節 「米ソ体制間競争」と冷戦構造終焉の遠因
第四節 レーガン「新冷戦政策」と冷戦の最終局面の外観および総括

第二章 ソ連からみた冷戦史の背景(村山高康)
第一節 トルーマン・ドクトリンと冷戦初期におけるソ連の対応
第二節 不信の醸成−ヤルタとポーランド−
第三節 一九三九年のソ連=フィンランド戦争
第四節 一九三八年ミュンヘン会議の意味
第五節 一九三七年コミンテルン第七回大会と「反ファシズム人民戦線」
第六節 一九二七年「一社会国主義」と農業集団化−スターリン体制の確立−
第七節 スターリン体制下の対外政策の特徴
第八節 むすび

第三章 「ホッブス的世界」の中のアメリカ
−ロバート・ケーガン『ネオコンの論理』(Of Paradise and Power)を読む(村山高康)
第一節 ケーガンの西欧批判の論旨
第二節 いわゆる「戦略文化」を担うアメリカの国家体制
第三節 アメリカにつきまとう「宿命」

第II部 第二次世界大戦−日本の教訓−
第四章 歴史上にみる日本の安全保障問題
−マルコ・ポーロが招いたコロンブスとペリー−(村山高康)
第一節 日本の安全保障論議にまつわるアポリア
第二節 黒船来航−幕府はなぜ屈服したか−
第三節 「元寇」から「大航海時代」の?ジパング?−日本は何故征服されなかったか−
第四節 むすび−海洋国家日本の「幻影」−

第五章 第二次世界大戦と「日本の戦争」を考える−書評による試み−(村山高康)
第一節 序 文
第二節 歴史家鳥居民の遺産−未来の大著『昭和二十年』−
第三節 歴史家鳥居民の史眼−「一号作戦」(通称「大陸打通作戦」)の隠れた意味−
第四節 歴史家鳥居民の解釈−『山本五十六の乾坤一擲』−
第五節 むすび−戦争の教訓から何を学ぶべきか−

第III部 敗戦後の日本が抱える「重荷」
第六章 自衛隊と日米安保の現実−憲法前文の「正しい」読み方−(望月和彦)
第一節 戦後占領体制の本質を憲法からみる
第二節 現代憲法における自衛隊
第三節 ポツダム宣言と現行憲法
第四節 アメリカにとって安全保障条約の意義
第五節 自衛隊はあっても自衛権はない
第六節 行き詰まりを見せる日本の安全保障政策

第七章 日本国憲法にみる政治性(望月和彦)
第一節 はじめに
第二節 拡大解釈されたポツダム宣言
第三節 日本側による憲法改正の動き
第四節 マッカーサー草案
第五節 議会における憲法審議
第六節 自衛権問題の根源
第七節 主権のない「主権者」
第八節 「押しつけ」の是非
第九節 日本国憲法の政治性

第八章 「無条件降伏」とハーグ陸戦法規−日本にドイツ式「基本法」制定は可能であったか−(松村昌廣)
第一節 ハーグ陸戦法規第四三条と憲法改正
第二節 日本の「無条件降伏」の意味
第三節 ハーグ陸戦法規と占領下の日本の選択肢
第四節 日本にドイツ式の基本法制定は可能であったか

第九章 新旧憲法の継続性−天皇制を焦点に−(松村昌廣)
第一節 分析の焦点−新旧憲法に継続性は存在するか−
第二節 憲法の本質
第三節 旧憲法から新憲法への改正
第四節 新旧憲法における天皇制の在り方
第五節 結 語

第一〇章 南樺太帰属問題再考−総領事館設置と首相公式訪問−(松村昌廣)
第一節 サンフランシスコ講和条約と南樺太の法的地位
第二節 ヤルタ協定と南樺太の法的地位
第三節 国際慣習法と南樺太の法的地位
第四節 総領事館設置と首相公式訪問−日本政府の黙認の存否−
第五節 総領事館設置の国際法的効果
第六節 結 論

第IV部 混迷の中の現代世界と日本
第一一章 新たな国際情勢を掴む−パワーかそれとも地理か−(松村昌廣)
第一節 国際政治学と地政学−類似点と相違点−
第二節 主要な潜在的敵性国と日本の位置付け
第三節 日米同盟に対する評価の違い
第四節 結 語

第一二章 揺らぐ日米同盟−国際パワー構造の変動が原因−(松村昌廣)
第一節 『報告書』の提言
第二節 米国パワーの凋落
第三節 米国戦略による優先順位
第四節 結語−−日本の補完的役割

あとがき

著者紹介
望月和彦(もちづき・かずひこ)
桃山学院大学経済学部教授,専門は日本経済論,経済政策史。
著書に『年金と財政投融資』(桃山学院大学総合研究所),『ディベートのすすめ』(有斐閣),『大正デモクラシーの政治経済学』(芦書房)ほか。

松村昌廣(まつむら・まさひろ)
桃山学院大学法学部教授,専門は国際政治学,国家安全保障論。
著書に『米国覇権と日本の選択』(勁草書房),『軍事技術覇権と日本の防衛』(芦書房),『日米同盟と朝鮮半島』(芦書房)ほか。

村山高康(むらやま・たかやす)
桃山学院大学名誉教授,専門は政治学,国際政治史。
共書に『政治学ノート』(風媒社),『現代世界の政治状況』(勁草書房)ほか。/font>


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