|
ジャンル 政治学 |
|
|
韓国現代政治の理解
|
|
孔義植・鄭俊坤・李鎔哲著 |
|
定価2,750円/本体2,500円
四六判並製本/276ページ/ISBN978-4-7556-1312-8
2020年7月発行 |
|
韓国現代政治は,解放,分断,戦争,学生革命,軍事クーデター,軍部独裁,民主化運動というダイナミックな政治変動を経験してきた。
民主化以降も「e-ポリティクス」や「ロウソク集会」などに現れるデモクラシーの挑戦的な実験が世界的に注目されている。南北分断という不安定要因を抱えながら,名実ともに先進国の仲間入りを目指す韓国はどのような道を歩むのだろうか。朝鮮半島を取り巻く国際情勢および国内における葛藤と対立の下,さらなる変革が求められている。
文在寅大統領は,2017年大統領選挙で当選した。9年ぶりの進歩政党への政権交代である。文在寅が勝利の要因は,朴槿恵大統領の弾劾・罷免で保守政党への強い不信感が形成されたからである。文政権は,北朝鮮との対話とアメリカとの協調を重視している。韓国の戦後の政治の流れを理解することでなぜそのような立場を文政権が取るのかが明らかになる。 |
|
第1章 韓国現代政治の歴史的概観
1 南北分断と米軍政
2 大韓民国樹立と李承晩政権、朝鮮戦争
3 学生革命と張勉政権
4 軍事クーデターと朴正煕政権
5 光州民主化運動と全斗煥政権
6 民主化宣言と盧泰愚政権
7 文民政権の誕生と金泳三政権
8 太陽政策と金大中政権
9 インターネット世代と盧武鉉政権
10 保守政権への回帰と李明博政権
11 大統領弾劾と朴槿恵政権
12 進歩政権の再登場と文在寅政権
第2章 韓国の政治制度と司法制度
1 憲 法
2 国 会
3 大統領と行政府
4 政 党
5 選 挙
6 地方自治
7 利益集団
8 司法制度の概要
9 憲法裁判所
10 裁判制度
第3章 韓国の民主化と市民運動
1 韓国の政治を変えた民主化
2 韓国の市民運動のエネルギーと変化
第4章 韓国の市民社会の変化とe―ポリティクス
1 市民社会の環境変化
2 インターネットと政治
3 韓国のe―ポリティクスと政治変動
第5章 韓国政治文化とナショナリズム
1 韓国の政治文化の形成と変化
2 韓国の政治文化の特性
3 韓国のナショナリズムの形成と特徴
第6章 韓国の外交と南北関係
1 韓国の外交政策
2 南北関係
韓国現代政治史年表
著者紹介
孔 義植(コン・ウィシク)
日本大学大学院政治学研究科博士課程満期退学(法学博士:九州大学)
前日本大学法学部教授
〈主要著作〉
『韓国現代政治入門』(共著)芦書房
『統治システムの理論と実際』(共著)南窓社
『日本現代政治の理解』(韓国語)世宗出版社,ほか多数
俊坤(チョン・ジュンコン)
明治大学大学院政治経済学研究科博士課程修了(政治学博士)
現在 ユーラシア財団from Asia首席研究員,明治大学講師
〈主要著作〉
『韓国現代政治を読む』(共著)芦書房
『アジア共同体の創成に向かって』(編著)芦書房
『アジアの地域統合を考える―戦争をさけるために―』(共著)明石書店,ほか多数
李 鎔哲(イ・ヨンチョル)
早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了(政治学博士)
現在 早稲田大学社会科学総合学術院客員教授
〈主要著作〉
『韓国プロテスタントの南北統一の思想と運動―国家と宗教の間で―』社会評論社
『歴史の中のアジア地域統合』(共著)勁草書房
『自由主義の再検討』(韓国語訳書)白山書堂,ほか多数 |
|
政治学・行政学・国際関係論書籍一覧へ |
Home |
|
|