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ジャンル 政治・国際関係論

カバー写真 ウクライナ戦争とグローバル・ガバナンス

グローバル・ガバナンス学会編
中村登志哉/小尾美千代/首藤もと子/山本直/中村長史責任編集

定価2,970円/本体2,700円
A5判並製本/266ページ/ISBN978-4-7556-1334-0
2024年5月発行

本書は、ロシアによるウクライナ侵攻により大きな揺らぎを見せる国際秩序を論じ、「ウクライナ後」を見据えた国際社会の変容を描き出す。
第1部は、国連安全保障理事会の常任理事国であるロシアによるウクライナ侵攻が国際秩序にもたらす影響を分析する。
第2部は、欧州の地域秩序という観点から、対ロシアを含む対外関係全般、EUの存立自体の練り直しを議論する。
第3部は、中国の軍事力増強によるアジア太平洋の地域秩序の構造変化と地域ガバナンスの課題、ウクライナ戦争の影響を考察する。 第4部は、ウクライナ戦争のグローバル・ガバナンスへの影響を問題領域ごとに分析する。
本書は、グローバル・ガバナンス学会創設10周年記念出版として、グローバル・ガバナンス研究をリードする研究者、外交の現場に立つ方に寄稿をお願いした。

序 章 秩序か無秩序か―岐路に立つグローバル・ガバナンス―(中村登志哉)

第1部 国際秩序
第1章 ウクライナ戦争が揺るがした国際秩序(湯浅 剛)
第2章 国際秩序とロシアの規範力低下(山添博史)
第3章 シビリアンパワーの限界と「ルールに基づく国際秩序」(中村登志哉)
第4章 ロシア・ウクライナ戦争における「正しい終戦」観の類型(中村長史)
第5章 英国学派で考える21世紀の大国の責任(小松志朗)

第2部 欧州の地域秩序
第6章 EUの「戦略的自立(SA)」の真意と発展(渡邊啓貴)
第7章 ウクライナ戦争とEUのデジタル主権(福田耕治)
第8章 ウクライナからの避難民を支援するためのガバナンス(武田 健)
第9章 ウクライナのEU加盟への道―永遠の夢から叶いうる夢へ?―(山本 直)
第10章 OSCEの意義と限界―ミッションはなぜ撤退したのか―(宮脇 昇)

第3部 アジア太平洋の地域秩序
第11章 ウクライナ戦争の日米安全保障体制への衝撃(菅 英輝)
第12章 ウクライナ侵攻とインド太平洋の連関―国際構造とステータスから―(畠山京子)
第13章 中国とグローバル・ガバナンス―現代史から再考する―(松村史紀)
第14章 米中の狭間で多元化するASEAN(首藤もと子)

第4部 グローバルな政策課題と対応の枠組み
第15章 G7広島サミットのグローバル・ガバナンスにおける意義(四方敬之)
第16章 ウクライナ戦争と国連―アカウンタビリティ決議の展開を軸として―(庄司真理子)
第17章 ロシア・ウクライナ戦争は武力紛争ガバナンスを崩壊に向かわせるのか?(足立研幾)
第18章 人の国際移動の管理と科学技術利用の新展開(中山裕美)
第19章 気候変動対策としてのエネルギーの脱炭素化への影響(小尾美千代)

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